鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
『あと何回、かわいいと言っていいんだ?』

 私の腰をくすぐるように撫でながら言った悠生さんは、少し意地悪な顔をしていた。

 あんまりにも繰り返し『かわいい』『好きだ』と言うものだから、ほどほどにしてほしいと懇願したのだ。

『言われてうれしいくせに』

 初めて見る意地悪な表情は、簡単に私を溶かした。

 心も身体も悠生さんに夢中になってしまって、どんなふうに乱れたのかもう思い出せない。というより、恥ずかしすぎて思い出したくない。

 トラウマもあって男性を受け入れたのは初めてだったけれど、想像していた痛みはまったくなかった。

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