鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
まさかそんなカウンターが返ってくると思っていなかった亜香里さんが、顔面を蒼白にして絶句する。だけどそれくらいではまだへこたれないようだった。
「その証拠こそあるの? そう言っているだけかも」
「現地で会って話をした。帰国時に空港まで迎えにも行っている」
これはどんな証拠よりも強力だとひそかに思う。
亜香里さんのこの様子なら、渡航履歴やボランティアスタッフに参加したという証明書を出しても文句を言いかねない。いくらでも偽造できる、と私を罵る姿を想像するのは難しくなかった。
「私はあなたの幸せを考えているだけよ。わかるでしょう?」