鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 再び動き出し、おそるおそる羽白さんに手を伸ばす。どこに触るつもりかまったく考えていなかったせいで、宙に浮いたまま止めてしまった。

「どうしたんだ?」

「どこに触ろうかと……」

「ここでどうだ」

 羽白さんが私に向けて手のひらを見せる。私よりもずっと大きな手だ。指が長くて骨ばっている。

 ハイタッチするように触れるのが正解だろうか。握るのはちょっと違う気がする。どれならできるかと考え、指の先でちょんとつついてみた。

「触れました!」

「ああ、その調子だ」

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