憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
年上で上司を呼び捨てなんて、無理に決まっている。

「無理無理無理。
これで許してください」

「ダメだ。
それともAに変更するか」

Aとは私から彼にキスをするというもののわけで。
そんなの、どんなに頑張ったってできないに決まっている。
それに比べたら呼び捨てのほうが簡単……なのか?

「ううっ。
意地悪」

「聞こえないなー」

許してくれとうっすらと涙のたまった目で上目遣いをして見上げる。
しかし、困り果てている私を前にして、課長は酷く愉しそうだ。
宇佐神課長は俺様だけじゃなく、ドSだったのか。
まあ、薄々気づいてはいたけれど。

「ううっ。
……りゅ、りゅう、じ。
これでいいんですか?」

視線を結んだまま、課長が顔を傾けながら近づけてくる。
なにをするのかと思ったら、唇が重なった。

「ギリ合格」

右の口端をつり上げ、彼がにやりと笑う。
それを見てとうとういっぱいいっぱいになった私は頭から湯気を噴き、彼の腕の中にくたくたと崩れ落ちていた。



「じゃあ、COCOKA(ココカ)倉田(くらた)逢花(あいか)Linko(リンコ)の三人でで決定ってことで」

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