憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
ちなみに、私がお風呂に入ったりしているあいだに龍志は食事を作るという寸法だ。

お風呂からあがったら、ちょうど終わっていた洗濯物を干す。

「相変わらずデカいですね、と」

食事を作ってもらう代わりではないが、龍志の分の洗濯物も請け負っていた。
それに彼のものも一緒に干しておけば、市崎のような変な人間も寄ってこないんじゃないかという期待もある。

あれから市崎は迷惑防止条例違反と殺人未遂で起訴され、保釈されている。
保釈期間中になにかやれば罪が重くなるので普通はおとなしくしているものだが、あの男には常識が通じない。
もしかしたらなにかあるんじゃないかと怯えたが、今のところなにもなかった。
龍志曰く、あの男がなにかすれば彼だけではなく親兄弟も破滅する手を打ってあるので大丈夫……なのらしい。
とはいえ、信じられないが。
いや、龍志は信じるけれど、なんか胡散臭い。

「今日はだらだらするぞ、と」

缶酎ハイと温めたお弁当をテーブルに置き、サブスクで適当な映画を流す。
お弁当をつまみに、缶酎ハイを飲んだ。
龍志にごはんを食べさせてもらうようになってできなかった、私の日常。
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