憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
そのまま布団に入り、私を抱きしめてくれる。

「これでいいか」

「うん」

すぐ傍で感じる龍志の体温に安心し、今度は穏やかな眠りへと落ちていた。



朝、目が覚めたら龍志の腕の中だった。

「へっ?」

「おはよう」

私が起きたのを確認し、彼は近くに置いてあった眼鏡をかけて起き上がった。

「えっとー……」

なんで龍志と一緒に寝てるんだっけ?
というか昨日、会社からどうやって帰ってきたか記憶がない。

「熱は下がったか?」

私の額に落ちかかる前髪を掻き上げ、彼がおでこをつけてくる。
それで一気に体温が上がった気がした。
――実際。

「んー、まだ少し、あるみたいだな」

眼鏡の下で龍志が、心配そうに眉を寄せる。

「えっ、あっ、全然大丈夫、ですよ」

……たぶん今、熱かったのは龍志が変なことしたせいだし。

もうまったく問題ないと元気に振る舞ってみせるが、龍志の心配は晴れない。

「大事取って今日は休め」

「えっ、そんな、これくらいで!」

体調の悪さはもう感じない。
それどころか一晩ぐっすり寝て、すっきりしているくらいだ。

「無理して拗らせたら大変だろうが」

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