憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「よろしくお願いします」

感謝の気持ちでぺこんと頭を下げた。



龍志が朝食を作っているあいだに自分の部屋に帰ってシャワーを浴びる。

「……いつ着替えたんだろ?」

なぜか私は龍志のパジャマを着ていた。
が、着替えた記憶がない。
龍志が着替えさせたとか?
……まさか、ね。

髪を乾かして部屋着であるいつものジャージを着て彼の部屋に戻ったら、いい匂いがしていた。

「できたぞー」

てきぱきと彼がテーブルの上にお皿を並べていく。
しかし今日はいつものおにぎりと味噌汁ではなく、お粥のようだった。

「なんちゃって中華粥。
胃腸が弱ってるだろうから」

こんな気遣いができるなんてできる彼氏か!
と思ったが、そうなんだった。

「ありがとうございます」

添えられているレンゲを取って、ひとくち。
干しエビの出汁が利いていて、さらにショウガも入っているのか、食欲をそそる。

「美味しいです!」

「そりゃよかった」

私に付き合ったのか、今日の朝ごはんは龍志も中華粥だった。

「昼は弁当作ってあるからそれ食べろ。
味噌汁も作っておいたから、温めろな」

「えっ、そんな!
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