憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
ありがとうございます!」

まさか、お昼ごはんの用意までしてくれているなんて思わなかった。
至れり尽くせりで困っちゃう。

「あと、今日は俺の部屋で過ごせ」

「えっと……」

隣に自分の部屋があるのに、主のいない部屋で過ごせとか言われても困ってしまう。
光熱費もかかるし。

「俺んちのほうがエアコンいいの、つけてるし。
快適に過ごせるだろ」

それは言われるとおりなだけになにも返せない。
おかげで最近は、自分の部屋で過ごすより龍志の部屋にいる時間のほうが長くなりつつあった。

「じゃ、じゃあ、そうします」

「うん」

私の返事を聞き、龍志は満足げに笑った。

食後のお片付けは今日はさせてもらえなかった。

「病人はおとなしくしとけ」

……だ、そうだ。

玄関まで出勤する龍志を見送る。
それに自分の部屋に一度戻って、仕事道具を取ってきたい。

「じゃあ、いってくるけど。
おとなしくしとけよ」

「はいはい」

しつこいくらい念押しされ、つい苦笑いしていた。

「晩メシは食べたいもの作ってやるから、決まったら連絡くれ。
あ、なんかあってもすぐ連絡な」

「わかりました」

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