憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「いってきます」

後ろ頭に彼の手がかかったかと思ったら引き寄せられ、額に口づけを落とされる。

「えっ、あっ、いってらっしゃい」

なんだかちょっとご機嫌に龍志は出ていった。

……唇じゃないんだ。

って、なんでがっかりしているのだ、私?
気を取り直してまた自分の部屋に帰り、パソコン等仕事道具一式を抱えて龍志の部屋に戻る。
パソコンを立ち上げるとCOCOKAさんからメールが届いていた。
とりあえず機嫌は直ったようで、ほっとした。

絶対に今日やらないといけない仕事を片付けて、あとはお布団に入って携帯で漫画を読む。
こんなときでなければ長編一気読みとかできない。

集中して読んでいたら、通知が上がってきた。

【定時連絡は?
熱はどうなんだ?】

ふと見た時間は先ほどメッセージを送ってからすでに一時間以上経っていた。
慌てて起き上がり、体温計を脇に挟む。
ヤバい、絶対、怒っている。
計測終了を伝えるアラームがなかなか鳴らなくてもしかして壊れているんじゃないのかと疑いだした頃、ようやく終えて急いでメッセージを送る。

【36.8度。
もう平熱です。
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