憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
なんていったってフォロワー約五百万のニャオチューバーなんだから、これくらいいるに決まってるじゃん。
これでも少なくしてあげたんだからね』

「はぁ……。
ありがとう、ございます」

上から目線が非常にムカつくが、顔に出すわけにはいかず無の心境で返事をした。

『じゃ、そういうことで、よろー』

人の苦労など知らず、軽い調子で言いCOCOKAさんは一方的に通話を終えた。

「はあぁぁーっ」

大きなため息をつき、荷物を抱えて打ち合わせブースを出る。

「おっと」

俯いてぼーっと歩いていたせいで、誰かにぶつかった。

「あ、すみません!」

慌てて謝った相手は、ちょうど外回りから帰ってきた龍志だった。

「どうした?
そんな顔して」

私がよっぽど酷い顔をしているのか、彼が心配そうに眼鏡の下で眉を寄せる。

「あー、えっと。
その」

これは上司に相談案件だとわかっている。
けれど、自分の失態が招いた結果でもあるので言いづらかった。

「はぁーっ」

何事か察したのか、彼が大きなため息をつく。

「こい」

そのまま手を引っ張られ、打ち合わせブースに逆戻りした。

「で。
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