憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
なにをやらかした?」

やらかした前提なのに腹が立つが、そうなだけになにも言えない。

「COCOKAさんとの顔合わせ、私の都合で日にちを変更してもらったお詫びに、新商品を三十セット送るように言われました」

「三十セット!?
まさか、転売でもするんじゃないだろうな」

そうか、KAGETUDOUの新商品となれば、その可能性もあるのか。

「本人は友達に配ると言っていましたが……」

「そんなの、どこにも保証がないだろ。
それでその、七星の都合って昨日、休んだのか」

龍志の顔が曇っていく。
自分が強引に休ませたのが悪かったんじゃないかと考えているのかもしれない。

「それもあるんですが。
当初の予定の日にCOCOKAさんが約束の時間に大幅に遅れて。
それで外打ち合わせの時間も迫っていたので、後日にしてもらいました。
それで昨日と言われたんですが、さらに今日に延ばしていただいて」

「待て。
それは七星は悪くないだろ」

「そう……ですね?」

そうだ、そもそもは彼女が約束の時間を華麗にスルーしたのが発端だった。
< 165 / 432 >

この作品をシェア

pagetop