憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
COCOKAさんが契約書をちゃんと読んで守らなかったせいだが、私もきちんと説明したのかと責任問題が出てくるし、そうなると上司である龍志も責任を問われる。
彼に迷惑をかけ、いまさらながら申し訳なくなった。



翌日、事実確認と厳重注意のため、COCOKAさんに来社してもらった。

「今日、撮影あって忙しかったのにー。
事務所の人が全部キャンセルしていけっていうからー」

緩くウェーブした髪をくるくると指先で弄びながら彼女はかなりご立腹な様子だが、ことの重大さを認識していないんだろうか。
昨日、連絡した事務所の担当者は電話の向こうで土下座でもしているんじゃないかという雰囲気だったし、今日も出ていない汗を拭うのに忙しい。

「確認いたしますが、COCOKAさんは弊社のまだ発売されていない新商品の情報をご友人に話されたんですよね?」

「そうだけどー。
だってあの、カゲツドーから依頼が来たんだよ?
話すに決まってるよね」

隣に座る事務所の男性は頭が痛そうだ。
こんなタレントを担当しないといけないなんて、同情する。

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