憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
そのままキッチンへ行ってお米を研いだ。
これくらいなら私にもできる。
研いだお米をお釜に入れて炊飯器にセットし、明日の朝にあわせてタイマー予約した。

「よしっ、と」

キッチンが綺麗になっているのを確認し、パソコンを抱えて自分の部屋へ戻る。

「少しでも龍志が早く帰ってこられますように……」

ベッドに入ってそう祈りながら、目を閉じた。



『もうすぐ朝メシができるぞー』

「はっ!」

スマートスピーカーから龍志の声が聞こえてきて目が覚めた。

「うそっ!」

携帯で時間を確認すると起きようと思った時間をとっくに過ぎている。
アラームを止めてしっかり二度寝をしていたようだ。

「すみません、今、起きました!」

『わかった。
慌てなくていいが少し急ぎめに準備してこい』

焦って返事をしたらすぐにスピーカーの向こうから龍志の声が返ってきた。
ううっ、早く起きて私が朝食を作るつもりだったのに、起こされるとは情けない。
速やかに、かつなるだけ急いで身支度を調えて隣の部屋へ行く。

「おはようございます」

「おはよう」

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