憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
すでにリビングのテーブルには朝食が並べられ、龍志はタブレットでなにやら見ていた。

「お待たせしてすみません」

「いや、いい。
七星も疲れてんだろ。
ほら、早く食うぞ」

タブレットを置き、なんでもないように彼が言う。
私が寝たあとに帰ってきたはずなのに、私よりも早く起きて朝食を作っているなんて彼の身体がかなり心配になる。
まあ、彼に朝食を作らせている私が、言えた義理ではないが。

「はい。
いただきます」

私もテーブルに着き、箸を取った。

「朝、無理して作らなくていいですよ。
私は卵かけご飯だけでも全然かまわないので」

今日も食卓には白ご飯に具だくさんのお味噌汁、それにごぼうのきんぴらとカボチャの煮物が並んでいる。

「んー、味噌汁は切って冷凍ストックしてある野菜と顆粒だし入れて味噌溶くだけだし、あとは作り置きだしな」

龍志は問題ないといった感じだが、言う内容が意識高い系女子みたいでなんか私の家事が苦手なコンプレックスを刺激した。

「……普通は切って冷凍ストックしてある野菜とかお惣菜の作り置きとかないんですよ」

言ってすぐに少し嫌みっぽかったなと気づいて慌てた。

< 243 / 426 >

この作品をシェア

pagetop