憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「まあ、俺にとって料理は趣味とストレス発散も兼ねているからな」

しかし気にしていない様子で彼は大きな口を開けてご飯を頬張った。

「ストレス発散、ですか……?」

それはちょっと、理解できない。
私なんて料理はストレスなのに。

「そう。
腹立つなーって怒りにまかせて材料刻みまくってフライパン振ってたら、そのうちすっきりする。
一昨日も小山田部長がいきなり、思いつきで今からそんなの無理だしだいたいコンセプトにあわないだろってことを言ってきたから、帰ってきたのは遅かったがこのままでは眠れないって、料理してた」

あの、増えていたポテトサラダはそういう理由だったのか。
わざわざ私のために作り置きを増やさなくていいと思っていたが、彼のストレス発散になっているのならいい……のか?

「うん……まあ……ほどほどに」

「ああ」

頷いて彼が味噌汁を啜る。
もうこの件についてはなにも言わないでおこうと決めた。



その後も目が回るほど忙しく、告白なんてする隙もないまま新作発表会当日がやってきた。

「うー、眠い……」

携帯のアラームが鳴り、まだ眠気で頭がぐらぐらするが無理矢理起きる。
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