憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
袖をちょんと掴まれ、龍志が怪訝そうに私を見る。
「……龍志の作ったごはんが食べたい、です」
作り置きしていてくれたので毎日、彼の作ったごはんを食べていたといえばそうなのだが、作りたてを彼と一緒に食べられないのがずっと淋しかった。
けれどそんなことを告白するのは恥ずかしくて、俯いて小さな声で言う。
「了解。
なんでも七星の好きなもの、作ってやる」
私の頭をぽんぽんする手が優しくて、嬉しくなった。
今日はとにかく忙しい。
準備を済ませ、他の社員たちと一緒にイベント会場入りする。
「井ノ上さん、今日はよろしくお願いしまーす!」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
時間に遅れるどころか予定時間の五分前にCOCOKAさんがきた。
初めての打ち合わせのとき、大幅に遅れても平気な顔をしていたとは信じられない成長だ。
今日、発表会の様子を彼女のチャンネルで生配信してもらうようになっていた。
「控え室はこちらです」
「あ、隣、モデルのルナなんだ?」
控え室に入る前に彼女が、隣の扉をちらっと見る。
そこには【ルナ様控え室】と貼られていた。
「はい。
キーモデルがルナさんなのはお話ししましたよね?」
「……龍志の作ったごはんが食べたい、です」
作り置きしていてくれたので毎日、彼の作ったごはんを食べていたといえばそうなのだが、作りたてを彼と一緒に食べられないのがずっと淋しかった。
けれどそんなことを告白するのは恥ずかしくて、俯いて小さな声で言う。
「了解。
なんでも七星の好きなもの、作ってやる」
私の頭をぽんぽんする手が優しくて、嬉しくなった。
今日はとにかく忙しい。
準備を済ませ、他の社員たちと一緒にイベント会場入りする。
「井ノ上さん、今日はよろしくお願いしまーす!」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
時間に遅れるどころか予定時間の五分前にCOCOKAさんがきた。
初めての打ち合わせのとき、大幅に遅れても平気な顔をしていたとは信じられない成長だ。
今日、発表会の様子を彼女のチャンネルで生配信してもらうようになっていた。
「控え室はこちらです」
「あ、隣、モデルのルナなんだ?」
控え室に入る前に彼女が、隣の扉をちらっと見る。
そこには【ルナ様控え室】と貼られていた。
「はい。
キーモデルがルナさんなのはお話ししましたよね?」