憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
私はCOCOKAさんの担当なわけでこのまま放置しているわけにもいかず、嫌々ながら止めに入る。

「ちょっと、騒ぎは困ります!」

「あっ、井ノ上さん!」

姿が見えると同時にCOCOKAさんが、ぐいっと私の腕を引っ張った。

「アンタなんかより、井ノ上さんのほうが、何倍も……ううん、何千倍も素敵なんだから!」

いーっと歯を剥き出しにしてCOCOKAさんがルナさんを威嚇する。
褒めてくれるのは嬉しいが、今は勘弁してほしい。

「はぁ?
こんな冴えない女にこの私が負けるとでもいうの?」

はぁっと呆れるようにルナさんがため息を落とす。

「私の負けでいいですから、言い争いを……」

「なに言ってるの、七星お姉さま!
こんなヤツに負けていいの!?」

私の仲裁など受け付けず、COCOKAさんがビシッとルナさんの鼻先に指を突きつける。
しかも七星〝お姉さま〟なんて呼ばれたが、どうなっているんだ?

「ちょーっと親がお金持ちで自分が美人だからって鼻にかけて。
前から気に食わなかったのよ!
オワル。くんが貧乏なのをいいことに、お金をちらつかせて大勢の人の前で犬みたいに扱ったり!」

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