憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「今日は帰りが遅くなるかもしれん。
でも、帰ったら絶対に説明するから、待っててくれ」

「わかり、ました」

納得したわけではない。
けれど龍志が説明するというのだから待とうと決めた。

終業時間を過ぎ、私が少し残業をして帰る頃になっても龍志は戻ってこなかった。
帰りの電車に揺られていたら、ようやく携帯がメッセージの到着を告げた。

【今から帰る。
晩メシまだなら弁当買って帰るけど、どうする?】

今日の気分では帰って作る気などないし、お願いしてメッセージを送ったところで降りる駅が近づいていた。

マンションに帰り着き、先に洗濯機を回す。
このあいだ買った部屋着に着替え、龍志の部屋へ行った。
部屋着は可愛いと龍志は大喜びで、COCOKAさんと由姫ちゃんに選んでもらってよかったと思う。

ぼーっとテレビを眺めていたら、そのうち龍志が帰ってきた。

「おかえりなさーい」

「ただいま」

彼はいつものように私にキスしてきたが、それをなんとなく避けてしまうのは仕方ないよね?
私に拒否されて彼は少し驚いていたものの、すぐになんでもないかのように手に持っていたレジ袋を差し出してきた。

「今日の晩メシ」

「ありがとうございます」

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