憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
到着したお店は外観もお洒落モダンという感じでよかったが、中はさらに最高だった。

「うわーっ」

窓側に並ぶカウンター席の向こうには、最高の眺めが広がっている。
高台にあるおかげで、辺りが一望できた。

「とりあえず、当たりだな」

にやっと笑う龍志に、うんうんと頷いていた。

早い時間で空いていたのもあって、カウンター席に陣取る。
メニューを開いて悩んだ。
軽くケーキセットか自慢の朝採れ野菜を使ったスムージーかで済ませようと思ったが、野菜たっぷりのランチプレートがいかにも美味しそうなのだ。

「うー、あー」

食べたい、けれどそこまで私のお腹に余裕はあるのか?
悩んだところで答えは出ない。

「なにをそんなに悩んでるんだ?」

私が唸っているからかおかしそうに笑いながら彼が聞いてくる。

「ランチプレートが美味しそうなんですが、食べきれるか自信がなくて……」

残すなんて失礼な真似はできない。
だったら、諦めて当初の予定どおり、ケーキセットにするか。
ケーキも美味しそうだし、別に悪くはない。

「頼めばいいだろ」

「でも……」

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