君と出会ったあの日から

ライラック

次の日の朝。
「すみません。佐々木っていますか?」
誰かが愛を探している。誰だろう?
そう思い顔を上げると瑠希さんがいた。
「え?」
思わず声を上げると彼と目あった。
私はドアまで駆け寄った。
「おはよう。百合ちゃん。愛ちゃんってまだきてない?」
「愛はまだきてません。瑠希さんもこの高校なんですね。瑠希先輩ですね。」
「僕もこの学校って言ってなかったね。先輩って言われると照れるな〜」
すごく緊張する。また会えるなんて。しかも学校で!
今日も耳が赤い。いつもなのかな?
「愛がどうしたんですか?」
「愛ちゃんが昨日バイト先にお弁当箱忘れててさ届けにきたんだ。」
「そうなんですね。私が渡しておきますよ。」
「よかった。ありがとう。百合ちゃん。」
「これくらい大丈夫です。ではまた今度。」
「またね!百合ちゃん。」
そう言って去っていった彼はとても輝いて見えた。
彼のクラス聞いておけばよかったな〜。
また会って話したい。そう思った。
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