秘密のカーテンコール〜人気舞台俳優の溺愛〜
何とか公演を乗り越え、病院に行き、方々への報告は申し訳ないが佐々木に任せ、泥のように眠った。
この後の公演を中止せずに続けられそうだ、というのが一番の安心材料だった。
今までと同じような立ち回りはできないし、段取りの変更をお願いしなければならないけれど、あと一週間以上も残して公演が中止になるなんて耐えられないことだ。
休演日明けの公演日は慌ただしかった。いつもより早くキャストやスタッフに集まってもらい、動きが複雑なシーンの演出を変更するリハーサルを行って、さらに本番。なんとか公演を乗り切って、家に帰った。
いつもだったら、マンションの下で見送ってくれる佐々木が肩を貸してくれて、やっとの思いで部屋にたどり着いた。
鞄から鍵を取り出そうとすると、それよりも早く佐々木がチャイムを押す。
え? と思っていると、内側から鍵がまわされ、扉が開き――
「柚さん!?」
現れた彼女に声がひっくり返った。
「お、おかえりなさい……」
「え、なんで?」
「悠真、重いから中入ってくれ……」
小さな声で囁く彼女と、戸惑う俺と、平然としている佐々木。
最初は訳がわからなかったが、佐々木が手伝いを柚さんに頼んだと聞いて、思わずぽかんと口を開けてしまった。
確かに自分も滅茶苦茶な手を使ったけれど、こちらの予想を遥かに上回る手配だ。俺は確実に佐々木の影響を受けているな、と実感した。
「すみません、勝手にお邪魔して」
申し訳なさそうに謝りながら、柚さんはテーブルに三人分の料理を並べている。
――ていうか何で佐々木の分も?
「いえ、こちらからお願いしてしたんですし。ね、悠真」
「俺は初耳だったけど」
「え!!?」
「あ、でも普段からハウスキーパーとかお願いしてるし、全然大丈夫だよ」
焦った柚さんが辞めると言い出すんじゃないかと慌ててフォローした。隣で佐々木が吹き出すのを堪えていて苛つく。
しかしとにかくこの一件で、こんなにも佐々木はデキる男だったのか、と見直さざるを得なかった。
アクシデント当日に柚さんを呼んでくれただけではなく、まさかその後も彼女に助けを求めるなんて。
柚さんとの“契約内容”を確認するために、その日は仕方なく佐々木も交えて夕飯を食べた。
どうやら佐々木はウェルメイドに赴き、恒さんにも直接交渉してくれたらしい。お店もあるのに、恒さんは二つ返事で了承してくれたという。
ただ「可愛い姪を泣かせるな」というひと言付きだったそうだが。
自分の気持ちは、そんなにもだだ漏れなのか、と気恥ずかしくなった。
柚さんは、毎日仕事を終えてそのまま家に来てくれるらしい。
ウェルメイドのバイトより時間が短いからそんなに苦じゃない、と言ってくれているけれど、帰ってくると部屋は片付いているし、ゴミ捨てもしてくれている。この前は洗濯物まで片付けてくれていた。慌てたけれど、征さんとの二人暮らしの長い柚さんにとって、男物の下着には大して抵抗がないらしい。
本番中はまとめて洗濯機にかけることも多いけれど、せめて干すまでのところは自分でやろう、と固く誓った。
「毎日大変じゃない?」
「全然。しかも、実は時々叔父からご飯もらってきてるんですよ」
「そうなの?」
「ふふ。気付きました?」
職場を出てから、ウェルメイドで恒さんの料理を受け取ってから来ることもあるらしい。
「全然気づかなかった」
「じゃあ私の料理の腕も捨てたもんじゃないってことですね」
捨てたもの、どころかめちゃくちゃ美味しい。
怪我をしてみんなに迷惑を掛けたのに、こんなに毎日が幸せで、申し訳なく感じてしまうくらいだ。
最初のうちは佐々木も一緒にご飯を食べていたけれど、途中で家には上がっていかないようになった。
「デート?」
「バカか。お前が来るなって言ってるんだろ」
「え?」
あっさり帰っていく佐々木を揶揄おうとすると、何を言っているんだ、と冷たい目を向けられる。
でも、来るな、なんて言った覚えはない。
「態度に出てる」
「そんなつもりないんだけど……」
「誰でも……いや、俺だからわかるのかもしれないな」
佐々木はそう言ってにやりと笑うと、ばしっと俺の背中を叩いて帰っていった。
俺、一応怪我人なんだけど。
そう思いながら佐々木を見送ると、玄関で柚さんがにこにこしながらご飯にするかお風呂に入るか聞いてきた。
――確かに、佐々木邪魔かも。
全て佐々木が言った通りというのも癪だな、と思いながらも、荷物を受け取ってくれる柚さんに、新婚生活ってこんな感じなのかなあ、とにやけそうになる顔を引き締めた。
足を庇いながらの入浴(と言ってもシャワーのみだけれど)は面倒なので、先に済ませることにする。着替えを持って脱衣所に向かうと、既にバスタオルが置いてあった。
さすがだな、と思って着替えを置き、背後の気配に振り返る。
「どうしたの?」
「お手伝いした方がいいですか?」
「えっ」
柚さんは至極真面目な顔でそう言ってくるものだから、文字通り絶句してしまった。
「足、大丈夫じゃないですよね?」
「あー。うん。でも、大丈夫。包帯濡れないようにすれば、ひとりでも。ていうか昨日もできたし。うん」
まったく動揺を隠せずしどろもどろになりながら答えたけれど、柚さんははっと表情を変えた。昨日気づかなかったことを後悔してくれているんだろう。
――いや、でも絶対頼めないし。
「ふふ。覗きにきたのかと思った」
「もう! 何言ってるんですか」
誤魔化すために揶揄うと、柚さんはぷくっと頬を膨らませ、気をつけてくださいね。転んだりしないように、と言い残して台所へ去っていく。
その背を見送りながら、明日からは絶対楽屋でシャワー浴びて帰ってこよう、と固く決意した。
距離は一気に縮まってきている、と感じていた。
でもそれは思い上がりだったのかもしれない。
夕飯を食べたあと、二人で話す時間が好きだった。
柚さんは節約しようとしてくれて、遅くなっても電車で帰ろうとする。だけど少しでも長く一緒にいたくて、いつも引き留めてしまうから、電車ではとても帰せない時間になってしまう。
大通りでタクシーを捕まえるという柚さんを言いくるめて、毎回迎車を呼ぶことにしていた。彼女の地に足がついた考え方は魅力的だけど、何かあったらと思うと不安で仕方ない。
自分が元気だったら送っていくのに、と考えて、そもそも怪我をしてるんだから来てくれているんだ、と思い直す。それだけ、自然に一緒にいられる時間を過ごしていた、つもりだった。
好きなひとには、自分のことを知ってほしい。
そんな風に思うんだな、と改めて感じた。こんな想いになったのは、ずっと昔ーー子どもの頃にじんわりと感じた以来じゃないだろうか。
もう名前も思い出せない、たぶん淡い初恋の記憶。
考えてみれば、舞台上でさまざまな恋愛を演じているというのに、実生活で同じような感情を味わった記憶がない。振り返って思い出すのが子どもの頃ってどうなんだ、と自嘲する。
けれど、好きな食べ物、嫌いな食べ物、空き時間の過ごし方。だんだんと柚さんが自分のことを知ってくれている、という実感があった。
明日、明後日の予定を把握してくれているのもわかっている。そのスケジュールを考えて料理を作り、家を整えてくれている。
でも、それより先のことも、もっとたくさん知ってもらいたい。
そして、同じくらい柚さんのことを知りたい。
今後のスケジュールや次回作を説明しながら、この時には恋人として一緒にいてほしいな、と思った。
そのせいだろうか。するりと言葉が口をついた。
「好きな人のことは、なんでも知りたいって思うものじゃない?」
テーブルの上の台本を見ていた柚さんの瞳が動いて、ふっと視線が交わった。
手のひらを伸ばして、そっとその頬に触れる。柔らかくて温かくて、もっと近づきたい、と思った。
目を瞬かせてこちらを見ている柚さんの顔は、普段より幼く見える。
可愛いな、と自然と笑みが溢れた。テーブルを挟んだ距離がもどかしい。
ぐっと身を乗り出して、そっと唇に口付けた。
少し、柚さんの身体が強張ったのを感じたけれど、もう少し、あと少しだけ、と思ってしまう自分がいて。
名残惜しかったけれど、行儀良く触れただけで唇を離す。本当はもう一度口付けたかったけれど、柚さんは目を見開いたままこちらを見つめていたので、そっと唇を指先で撫でるだけで我慢した。
――だめだ。もう離したくない。
もう一度、はっきりと、好きだ、と伝えようとして。
「んで……」
耳に届いた呟きは、今にも消え入りそうだった。
「ん?」
「いえ、なんでもないです」
ガタン、と大きな音を立てて柚さんが立ち上がる。
「か、帰ります」
「え?」
「失礼します」
呆然としているうちに、柚さんは一目散に玄関に向かってしまう。
「待って」
慌てて立ち上がったけれど、柚さんは振り返ってきっとこちらを見つめた。
いつか会社で会ったときのような、強い目線。
「早く寝てください。明日は二公演だし」
ぴしゃりと言い放たれて、思わず足が止まった。
『貴方が怪我をしているから私はここにいるのだ』と言われた気がした。
やるべきことをやれ。彼女の言うことは最もだ。
でも。
――近づいたと思ったのは、間違いだった?
扉が閉まり、そして鍵を掛ける音。
柚さんと自分の間に、距離だけじゃなくてしっかりと錠を下された気がした。
この後の公演を中止せずに続けられそうだ、というのが一番の安心材料だった。
今までと同じような立ち回りはできないし、段取りの変更をお願いしなければならないけれど、あと一週間以上も残して公演が中止になるなんて耐えられないことだ。
休演日明けの公演日は慌ただしかった。いつもより早くキャストやスタッフに集まってもらい、動きが複雑なシーンの演出を変更するリハーサルを行って、さらに本番。なんとか公演を乗り切って、家に帰った。
いつもだったら、マンションの下で見送ってくれる佐々木が肩を貸してくれて、やっとの思いで部屋にたどり着いた。
鞄から鍵を取り出そうとすると、それよりも早く佐々木がチャイムを押す。
え? と思っていると、内側から鍵がまわされ、扉が開き――
「柚さん!?」
現れた彼女に声がひっくり返った。
「お、おかえりなさい……」
「え、なんで?」
「悠真、重いから中入ってくれ……」
小さな声で囁く彼女と、戸惑う俺と、平然としている佐々木。
最初は訳がわからなかったが、佐々木が手伝いを柚さんに頼んだと聞いて、思わずぽかんと口を開けてしまった。
確かに自分も滅茶苦茶な手を使ったけれど、こちらの予想を遥かに上回る手配だ。俺は確実に佐々木の影響を受けているな、と実感した。
「すみません、勝手にお邪魔して」
申し訳なさそうに謝りながら、柚さんはテーブルに三人分の料理を並べている。
――ていうか何で佐々木の分も?
「いえ、こちらからお願いしてしたんですし。ね、悠真」
「俺は初耳だったけど」
「え!!?」
「あ、でも普段からハウスキーパーとかお願いしてるし、全然大丈夫だよ」
焦った柚さんが辞めると言い出すんじゃないかと慌ててフォローした。隣で佐々木が吹き出すのを堪えていて苛つく。
しかしとにかくこの一件で、こんなにも佐々木はデキる男だったのか、と見直さざるを得なかった。
アクシデント当日に柚さんを呼んでくれただけではなく、まさかその後も彼女に助けを求めるなんて。
柚さんとの“契約内容”を確認するために、その日は仕方なく佐々木も交えて夕飯を食べた。
どうやら佐々木はウェルメイドに赴き、恒さんにも直接交渉してくれたらしい。お店もあるのに、恒さんは二つ返事で了承してくれたという。
ただ「可愛い姪を泣かせるな」というひと言付きだったそうだが。
自分の気持ちは、そんなにもだだ漏れなのか、と気恥ずかしくなった。
柚さんは、毎日仕事を終えてそのまま家に来てくれるらしい。
ウェルメイドのバイトより時間が短いからそんなに苦じゃない、と言ってくれているけれど、帰ってくると部屋は片付いているし、ゴミ捨てもしてくれている。この前は洗濯物まで片付けてくれていた。慌てたけれど、征さんとの二人暮らしの長い柚さんにとって、男物の下着には大して抵抗がないらしい。
本番中はまとめて洗濯機にかけることも多いけれど、せめて干すまでのところは自分でやろう、と固く誓った。
「毎日大変じゃない?」
「全然。しかも、実は時々叔父からご飯もらってきてるんですよ」
「そうなの?」
「ふふ。気付きました?」
職場を出てから、ウェルメイドで恒さんの料理を受け取ってから来ることもあるらしい。
「全然気づかなかった」
「じゃあ私の料理の腕も捨てたもんじゃないってことですね」
捨てたもの、どころかめちゃくちゃ美味しい。
怪我をしてみんなに迷惑を掛けたのに、こんなに毎日が幸せで、申し訳なく感じてしまうくらいだ。
最初のうちは佐々木も一緒にご飯を食べていたけれど、途中で家には上がっていかないようになった。
「デート?」
「バカか。お前が来るなって言ってるんだろ」
「え?」
あっさり帰っていく佐々木を揶揄おうとすると、何を言っているんだ、と冷たい目を向けられる。
でも、来るな、なんて言った覚えはない。
「態度に出てる」
「そんなつもりないんだけど……」
「誰でも……いや、俺だからわかるのかもしれないな」
佐々木はそう言ってにやりと笑うと、ばしっと俺の背中を叩いて帰っていった。
俺、一応怪我人なんだけど。
そう思いながら佐々木を見送ると、玄関で柚さんがにこにこしながらご飯にするかお風呂に入るか聞いてきた。
――確かに、佐々木邪魔かも。
全て佐々木が言った通りというのも癪だな、と思いながらも、荷物を受け取ってくれる柚さんに、新婚生活ってこんな感じなのかなあ、とにやけそうになる顔を引き締めた。
足を庇いながらの入浴(と言ってもシャワーのみだけれど)は面倒なので、先に済ませることにする。着替えを持って脱衣所に向かうと、既にバスタオルが置いてあった。
さすがだな、と思って着替えを置き、背後の気配に振り返る。
「どうしたの?」
「お手伝いした方がいいですか?」
「えっ」
柚さんは至極真面目な顔でそう言ってくるものだから、文字通り絶句してしまった。
「足、大丈夫じゃないですよね?」
「あー。うん。でも、大丈夫。包帯濡れないようにすれば、ひとりでも。ていうか昨日もできたし。うん」
まったく動揺を隠せずしどろもどろになりながら答えたけれど、柚さんははっと表情を変えた。昨日気づかなかったことを後悔してくれているんだろう。
――いや、でも絶対頼めないし。
「ふふ。覗きにきたのかと思った」
「もう! 何言ってるんですか」
誤魔化すために揶揄うと、柚さんはぷくっと頬を膨らませ、気をつけてくださいね。転んだりしないように、と言い残して台所へ去っていく。
その背を見送りながら、明日からは絶対楽屋でシャワー浴びて帰ってこよう、と固く決意した。
距離は一気に縮まってきている、と感じていた。
でもそれは思い上がりだったのかもしれない。
夕飯を食べたあと、二人で話す時間が好きだった。
柚さんは節約しようとしてくれて、遅くなっても電車で帰ろうとする。だけど少しでも長く一緒にいたくて、いつも引き留めてしまうから、電車ではとても帰せない時間になってしまう。
大通りでタクシーを捕まえるという柚さんを言いくるめて、毎回迎車を呼ぶことにしていた。彼女の地に足がついた考え方は魅力的だけど、何かあったらと思うと不安で仕方ない。
自分が元気だったら送っていくのに、と考えて、そもそも怪我をしてるんだから来てくれているんだ、と思い直す。それだけ、自然に一緒にいられる時間を過ごしていた、つもりだった。
好きなひとには、自分のことを知ってほしい。
そんな風に思うんだな、と改めて感じた。こんな想いになったのは、ずっと昔ーー子どもの頃にじんわりと感じた以来じゃないだろうか。
もう名前も思い出せない、たぶん淡い初恋の記憶。
考えてみれば、舞台上でさまざまな恋愛を演じているというのに、実生活で同じような感情を味わった記憶がない。振り返って思い出すのが子どもの頃ってどうなんだ、と自嘲する。
けれど、好きな食べ物、嫌いな食べ物、空き時間の過ごし方。だんだんと柚さんが自分のことを知ってくれている、という実感があった。
明日、明後日の予定を把握してくれているのもわかっている。そのスケジュールを考えて料理を作り、家を整えてくれている。
でも、それより先のことも、もっとたくさん知ってもらいたい。
そして、同じくらい柚さんのことを知りたい。
今後のスケジュールや次回作を説明しながら、この時には恋人として一緒にいてほしいな、と思った。
そのせいだろうか。するりと言葉が口をついた。
「好きな人のことは、なんでも知りたいって思うものじゃない?」
テーブルの上の台本を見ていた柚さんの瞳が動いて、ふっと視線が交わった。
手のひらを伸ばして、そっとその頬に触れる。柔らかくて温かくて、もっと近づきたい、と思った。
目を瞬かせてこちらを見ている柚さんの顔は、普段より幼く見える。
可愛いな、と自然と笑みが溢れた。テーブルを挟んだ距離がもどかしい。
ぐっと身を乗り出して、そっと唇に口付けた。
少し、柚さんの身体が強張ったのを感じたけれど、もう少し、あと少しだけ、と思ってしまう自分がいて。
名残惜しかったけれど、行儀良く触れただけで唇を離す。本当はもう一度口付けたかったけれど、柚さんは目を見開いたままこちらを見つめていたので、そっと唇を指先で撫でるだけで我慢した。
――だめだ。もう離したくない。
もう一度、はっきりと、好きだ、と伝えようとして。
「んで……」
耳に届いた呟きは、今にも消え入りそうだった。
「ん?」
「いえ、なんでもないです」
ガタン、と大きな音を立てて柚さんが立ち上がる。
「か、帰ります」
「え?」
「失礼します」
呆然としているうちに、柚さんは一目散に玄関に向かってしまう。
「待って」
慌てて立ち上がったけれど、柚さんは振り返ってきっとこちらを見つめた。
いつか会社で会ったときのような、強い目線。
「早く寝てください。明日は二公演だし」
ぴしゃりと言い放たれて、思わず足が止まった。
『貴方が怪我をしているから私はここにいるのだ』と言われた気がした。
やるべきことをやれ。彼女の言うことは最もだ。
でも。
――近づいたと思ったのは、間違いだった?
扉が閉まり、そして鍵を掛ける音。
柚さんと自分の間に、距離だけじゃなくてしっかりと錠を下された気がした。