取引婚をした彼女は執着神主の穢れなき溺愛を知る
「ですが、私には彼が犯人だと思えてなりません」
聖七の言葉に、優維は顔をひきつらせた。
「人づてに聞きました。あの男はハワイに行ったそうですね?」
優維はためらうように頷く。
「それが答えではありませんか? 無実だと言いながら外国に逃げる。実際には犯人だからでしょう」
「そんなことないと思います」
答える優維に、聖七ははっとして顔を向ける。
「離婚届けは書いてもらっていますか?」
「はい。今は私が持っています」
「良かった。でもまだ出していないのですね?」
うつむく優維に、聖七が優しく声をかける。
「愛のない結婚だったと聞いていましたが、違ったのですか?」
「どうしてそんな話」
「どこからともなく漏れてくるものですよ、こういものは」
優維はワイングラスを手に取り、一口飲む。テーブルにグラスを戻すと、星が流れた。
「最初は確かにそうでした。でも一緒に暮らすうちに好きになりました」
「情が移っただけなのでは?」
優維は首をふる。
「私は彼の無実を証明したいんです」
「しかし……」
「今は状況証拠だけですよね。もうひとり怪しい人を知ってるんです」
「もうひとり、ですか?」
聖七はいぶかしげに尋ねる。
聖七の言葉に、優維は顔をひきつらせた。
「人づてに聞きました。あの男はハワイに行ったそうですね?」
優維はためらうように頷く。
「それが答えではありませんか? 無実だと言いながら外国に逃げる。実際には犯人だからでしょう」
「そんなことないと思います」
答える優維に、聖七ははっとして顔を向ける。
「離婚届けは書いてもらっていますか?」
「はい。今は私が持っています」
「良かった。でもまだ出していないのですね?」
うつむく優維に、聖七が優しく声をかける。
「愛のない結婚だったと聞いていましたが、違ったのですか?」
「どうしてそんな話」
「どこからともなく漏れてくるものですよ、こういものは」
優維はワイングラスを手に取り、一口飲む。テーブルにグラスを戻すと、星が流れた。
「最初は確かにそうでした。でも一緒に暮らすうちに好きになりました」
「情が移っただけなのでは?」
優維は首をふる。
「私は彼の無実を証明したいんです」
「しかし……」
「今は状況証拠だけですよね。もうひとり怪しい人を知ってるんです」
「もうひとり、ですか?」
聖七はいぶかしげに尋ねる。