取引婚をした彼女は執着神主の穢れなき溺愛を知る
「忘れられるわけがないよ。なのにあきらめさせようとしたのよね、高校のときから好きだったって作り話までして」
「それは本当。最初に言ったよな、君を愛してるって」
 優維は驚いた。まさか本当に高校のときから好きでいてくれたなんて。

「執念深くて嫌になるだろ」
「ううん。嬉しい」
 優維は彼の手に自分の手を重ねた。

「優維……」
 彼はその手を離し、両手で優維を抱きしめた。
 抱きしめ返そうとした優維は、だけど直前でその手を止めた。

「優維?」
「……ごめん、きっと今の私は汚れてるから」
 聖七に触れられてしまった、さらには自分からキスをした。そのことが優維には引っかかっていた。
 優維の暗い顔で、千景は察した。

「汚れてなんかない」
「……だけど」
「どうしても気になるなら」
 そう言う千景を優維は見上げる。

「俺が祓い清める」
 言いざま、千景は優維の唇を奪う。
 驚く優維をそのまま押し倒し、はみ出た足をひょいと持ち上げてベッドに載せる。

「千景くん……」
 戸惑う優維に構わず彼女の服をたくしあげる。
 優維ははっとして隠そうとするが間に合わず、あらわになった胸を千景に見られた。
< 141 / 148 >

この作品をシェア

pagetop