取引婚をした彼女は執着神主の穢れなき溺愛を知る
「本当に?」
「巫女だから清いままでいたほうがいいと思って。だから彼氏にふられて……それ以来、ずっとひとりで」

 以前につきあった人とは罪悪感が強くて拒否してしまった。
 もともと優維が神社を優先するのが不満だったらしいが、拒否が致命的なヒビとなった。「俺のこと好きじゃないんだね」とフラれ、ちゃんと好きなのに、と当時は泣いた。

 現代では巫女が処女であることは必須ではないし、子どもができて退職した巫女の話も聞く。
 だが、優維はキス以上に進めなかった。だから、以降は彼氏を作らなかった。

「それは嬉しいな」
 喜色を含んだ声に、優維は驚いた。
「嫌じゃない? めんどくさいでしょ?」
「君の初めてを俺がもらえるんだろ?」
 はっきり言われると恥ずかしくてたまらない。

「今日は最後までしない。だから、少しだけ」
「う、うん……」
 少しだけの実態もわからずに優維は頷く。

 直後、彼の唇に再び口をふさがれた。
 先ほどよりもなお濃厚に口内を蹂躙され、体の芯が熱くなる。
 服をたくしあげられ、反射的に逃げる体を押さえ込まれた。

「ブラ、苦しくない?」
「こ、これはナイトブラで……」
「苦しそうだから外してあげるよ」
 彼は説明を聞く気などないようで、するっとブラをずらす。
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