取引婚をした彼女は執着神主の穢れなき溺愛を知る



 目覚めたとき、自室と違う天井に戸惑った。カーテンの隙間から差し込む日が透明に輝き、さわやかで心地いい朝だった。
 視線を感じて顔を向けると、千景のやわらかな微笑みがあって驚いた。

 そうだ、昨日は彼に……。
 思い出すだけで顔が赤くなる。
 確かに最後まではしなかった。だけどあんなの、ぜんぜん少しじゃない。最後までしたのと変わりないように思えてしまう。

「おはよう」
「お、おはよう」
 ぎこちなく挨拶を返すと、彼のキスが降って来た。

「昨日はかわいかったよ」
 返事もできず、優維はうつむく。
 構わず彼はぎゅっと優維を抱きしめる。

「今日もかわいい」
「取引って言ったのに」
 思わずつぶやくと、彼はにやりと笑った。

「そうでも言わないと結婚してくれなかっただろ? 無事にもう俺のものだ」
 優維は唖然とした。
「絶対に心まで俺のものにする」
 そう言って彼は優維の体にのしかかる。
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