取引婚をした彼女は執着神主の穢れなき溺愛を知る
千景は毎日、神社の由緒や豆知識などを投稿してフォロワーを増やしていた。神社に収められている猫の木彫りの神像や狛猫などの画像もアップしている。狛猫の画像にはイイネがたくさんついたのに木彫りの猫はイイネが伸びなかったと愚痴をこぼしているのがおかしかった。
「しかし、あんまりイイネがついて目立つのも良くないのかもしれないな」
こぼす彼に、優維は首をかしげる。
「たまに聞くだろう、仏像や神像が盗まれたニュース。海外では人気があって、盗品であることを隠して売られている」
「聞いたことある。なんてバチ当たりなって思ったわ。海外の窃盗集団が多くて手口が荒っぽいのよね」
「目立ったせいで狙われたら元も子もない。管理はしっかりしておかないとな。狛猫も盗まれたらと思うと心配だ」
「さすがにあれは無理でしょ」
優維は苦笑してつっこむ。
「泥棒猫ならぬ泥棒された猫……」
「語呂が悪いわ」
「猫にまたたび、俺に君」
「急になに言ってるのよ」
赤くなる優維を見て、千景はくすっと笑った。
六月、保護猫譲渡会を翌日に控えた土曜日。優維はエアコンのきいた事務所で千景と一緒にパソコンを見ていた。
「明日は快晴の予報。熱中症が心配だな」
「来場者用の麦茶は向こうが用意してくれるのよね」
「しかし、あんまりイイネがついて目立つのも良くないのかもしれないな」
こぼす彼に、優維は首をかしげる。
「たまに聞くだろう、仏像や神像が盗まれたニュース。海外では人気があって、盗品であることを隠して売られている」
「聞いたことある。なんてバチ当たりなって思ったわ。海外の窃盗集団が多くて手口が荒っぽいのよね」
「目立ったせいで狙われたら元も子もない。管理はしっかりしておかないとな。狛猫も盗まれたらと思うと心配だ」
「さすがにあれは無理でしょ」
優維は苦笑してつっこむ。
「泥棒猫ならぬ泥棒された猫……」
「語呂が悪いわ」
「猫にまたたび、俺に君」
「急になに言ってるのよ」
赤くなる優維を見て、千景はくすっと笑った。
六月、保護猫譲渡会を翌日に控えた土曜日。優維はエアコンのきいた事務所で千景と一緒にパソコンを見ていた。
「明日は快晴の予報。熱中症が心配だな」
「来場者用の麦茶は向こうが用意してくれるのよね」