だって結婚に愛はなかったと聞いたので!~離婚宣言したら旦那様の溺愛が炸裂して!?~
母親同士の仲が良く、お母様とは幼いころから付き合いのある横宮さんもその性格をよくわかっているだろう。周囲より優位に立ちたいという、お母様の気持ちを上手く刺激するような話だ。
「ということで、紗季さん」
仕切り直すように言われて、すっと姿勢を正した。
「あなたには、和也と別れて今すぐここを出て行ってもらいますから」
一度は私から離婚を切り出したという後ろめたさもあり、再び告げられた言葉にズキリと胸が痛む。
けれど、私の気持ちは変わらない。
「それは認められません」
負けじと正面から彼女を見つめ返しながら、はっきりと言いきる。
「なっ。すでに話は動きだしているのよ。あなたのワガママで頓挫したらどうしてくれるのよ」
きっぱり言いきった私に、横宮さんが怒りの形相で立ち上がる。それまでの上品な様子はすっかりかなぐり捨てて、口調が乱雑になっている。これがこの人の本性なのかもしれない。
「もともと、和也さんは私と結婚する予定だったのよ。それを、勝手に割り込んできて」
「あなたとのお見合いはきっぱり断ったと、和也さんから聞いています」
私に知られていると思っていなかったのか、彼女の顔が真っ赤に染まる。
こちらまで冷静さを欠けば醜い言い争いになるだけだと、落ち着くように努めた。
「でも、和也さんはそれからも私を食事に連れて行ってくれたりしたわ。誕生日にだって、ブランドのバッグを贈ってくれたし」
ヒートアップした彼女の声が、どんどん大きくなっていく。
「そういうことを、あなたにねだられた話は彼から聞いています。和也さんは兄として、妹のように思っているあなたに接していたとも」
「キスだって」
「未遂に終わったんですよね。寸でのところで避けたと、和也さん本人が言っていましたよ」
それ以上言わせたくなくて、かぶせるように告げる。
「うるさいのよ!」
すべての言い分に私が平然と返したのが気に食わなかったようで、ついに彼女は怒鳴り声をあげた。
「ということで、紗季さん」
仕切り直すように言われて、すっと姿勢を正した。
「あなたには、和也と別れて今すぐここを出て行ってもらいますから」
一度は私から離婚を切り出したという後ろめたさもあり、再び告げられた言葉にズキリと胸が痛む。
けれど、私の気持ちは変わらない。
「それは認められません」
負けじと正面から彼女を見つめ返しながら、はっきりと言いきる。
「なっ。すでに話は動きだしているのよ。あなたのワガママで頓挫したらどうしてくれるのよ」
きっぱり言いきった私に、横宮さんが怒りの形相で立ち上がる。それまでの上品な様子はすっかりかなぐり捨てて、口調が乱雑になっている。これがこの人の本性なのかもしれない。
「もともと、和也さんは私と結婚する予定だったのよ。それを、勝手に割り込んできて」
「あなたとのお見合いはきっぱり断ったと、和也さんから聞いています」
私に知られていると思っていなかったのか、彼女の顔が真っ赤に染まる。
こちらまで冷静さを欠けば醜い言い争いになるだけだと、落ち着くように努めた。
「でも、和也さんはそれからも私を食事に連れて行ってくれたりしたわ。誕生日にだって、ブランドのバッグを贈ってくれたし」
ヒートアップした彼女の声が、どんどん大きくなっていく。
「そういうことを、あなたにねだられた話は彼から聞いています。和也さんは兄として、妹のように思っているあなたに接していたとも」
「キスだって」
「未遂に終わったんですよね。寸でのところで避けたと、和也さん本人が言っていましたよ」
それ以上言わせたくなくて、かぶせるように告げる。
「うるさいのよ!」
すべての言い分に私が平然と返したのが気に食わなかったようで、ついに彼女は怒鳴り声をあげた。