だって結婚に愛はなかったと聞いたので!~離婚宣言したら旦那様の溺愛が炸裂して!?~
 私の反応をうかがいながら、愛撫が激しくなっていく。

「ああぁ」

 胸の先端を彼の熱い口の中に含まれて、背中を反らせた。
 彼に胸を差し出すようになっているのが恥ずかしいのに、それにかまっている余裕はない。
 シーツをギュッと握り、絶え間なく与えられる快感を享受した。

「……っ、やぁ」

 旨の先端を舌で転がされ、合間で甘噛みされる。
 下腹部の奥がじんじんと疼き、たまらず腰をくねらせた。

 逃げ腰になる私の体を、和也さんが抱きしめて拘束する。
 さらに下へと伸ばされた彼の手が、臀部をさらりとなでた。

 反射的に脚を閉じる。けれど、素早く体を割り込ませた和也さんに阻まれてしまった。
 足の間にそっと手を差し込まれて、ビクリと体が反応する。すっかり潤んでいたそこは、彼の指を難なく受け入れた。

「はぁ……ああ……」

 私の弱い場所は彼に把握されていて、的確に刺激される。体はビクビクと跳ね、甘い嬌声をあげながら彼にしがみついた。

「も、もう……」

 きつく閉じた瞼の裏が白く染まる。快感の波に迫られて、もうなにがなんだかわからなくなっていく。
 限界が目前に迫り、無意識のうちに彼に爪を立てた。

「あっ、ああぁ」

 ひと際大きな声をあげながら、体を大きくのけ反らせる。呼吸もままならず、口をハクハクさせた。

 しばらくして、張り詰めていた体が弛緩する。
 和也さんは私の顔にたくさんのキスを降らせながら、優しく抱きしめてくれた。
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