だって結婚に愛はなかったと聞いたので!~離婚宣言したら旦那様の溺愛が炸裂して!?~
「和也さんの下で働く人たちは、きっとやりがいを感じているんだろうなあ」
「そう言ってくれるとうれしいな」
食事を終えて、協力しながら片づけていく。
「そうだ、紗季。明日は遅くなりそうか?」
なにかあるのかと考えながら、予定を思い起こす。
「よほどのことがない限り、金曜は定時で強制的に切り上げになるはず」
ホワイトな職場環境づくりを目指し、残業は極力しないようにというのが会社の方針だ。でも、なかなかその通りにはいかない。
せめて金曜日だけはできる限り定時で帰ろう、というルールが社員の中から自然と出てきた。それが今ではすっかり定着している。
「待ち合わせをして、食事に行かないか?」
彼とはちゃんと話がしたいが、今夜はまだ切りだせていない。自宅にいるという安心感に、つい自分に甘くなってしまうようだ。
それならこの誘いに乗った方がいいかもしれない。いつもと違う場所の方が適度に緊張して、冷静に話ができる気がする。
「うん。行きたい」
ここのところ忙しくしていたから、休日は自宅でゆっくりすることが多かった。ふたりで出かけるのも久しぶりで、深刻な雰囲気になるかもしれないというのに心が勝手に浮かれる。
「じゃあ、店は俺の方で予約しておくから」
明日こそは話をしようと心に誓った。
「そう言ってくれるとうれしいな」
食事を終えて、協力しながら片づけていく。
「そうだ、紗季。明日は遅くなりそうか?」
なにかあるのかと考えながら、予定を思い起こす。
「よほどのことがない限り、金曜は定時で強制的に切り上げになるはず」
ホワイトな職場環境づくりを目指し、残業は極力しないようにというのが会社の方針だ。でも、なかなかその通りにはいかない。
せめて金曜日だけはできる限り定時で帰ろう、というルールが社員の中から自然と出てきた。それが今ではすっかり定着している。
「待ち合わせをして、食事に行かないか?」
彼とはちゃんと話がしたいが、今夜はまだ切りだせていない。自宅にいるという安心感に、つい自分に甘くなってしまうようだ。
それならこの誘いに乗った方がいいかもしれない。いつもと違う場所の方が適度に緊張して、冷静に話ができる気がする。
「うん。行きたい」
ここのところ忙しくしていたから、休日は自宅でゆっくりすることが多かった。ふたりで出かけるのも久しぶりで、深刻な雰囲気になるかもしれないというのに心が勝手に浮かれる。
「じゃあ、店は俺の方で予約しておくから」
明日こそは話をしようと心に誓った。