だって結婚に愛はなかったと聞いたので!~離婚宣言したら旦那様の溺愛が炸裂して!?~
「ん……」
体が熱い。強い倦怠感に襲われて寝苦しい。
思考はぼんやりとして定まらず、自分が起きているのか寝ているのかもよくわからない。
辛さから逃れようと、何度も身じろぎをする。そのたびに、額にひんやりとしたものが乗せられた。その心地よさに荒い呼吸が少し落ち着き、再び深い眠りに落ちていく。
そんなことを何回繰り返しただろうか。
次にはっきり目が覚めたとき、室内には常夜灯がともされており、真夜中らしいと察した。
喉の渇きを感じて、体を起こそうと寝返りを打つ。たったそれだけのことで節々が痛み、顔をしかめた。
完全に座ると、今度はめまいに襲われる。瞼を閉じて落ち着くのを待ち、再び目を開いた。
体感として、微熱程度に解熱しているだろうか。それでも体は重くて、本調子とは程遠い。
ふと人の気配を察して、視線を横に向けた。
もちろん、そこにいたのは和也さんだ。どうやら彼は、持ち込んだ机に突っ伏したまま眠ってしまったらしい。
机の上には開いたパソコンがあり、その脇に何枚かの書類が無造作に置かれている。さらに積まれた本は、仕事に関する資料だろうか。
目を凝らすと、時計は夜中の一時を示していた。
ぼんやりとだが、和也さんが甲斐甲斐しく私の世話を焼いてくれていたのは覚えている。
ずっと、私に付き添ってくれていたのだろう。それはすごくありがたいけれど、彼には仕事だってあるのにと心配になる。
「もう。和也さんまで体調を崩しちゃったら、どうするのよ」
無理をした自分のことは棚に上げて、こんなところで眠っている彼を小声で責める。
ふらつく体に力を込めて立ち上がろうとしたが、ぐらりと体が傾いてベッドに手を突いた。
体が熱い。強い倦怠感に襲われて寝苦しい。
思考はぼんやりとして定まらず、自分が起きているのか寝ているのかもよくわからない。
辛さから逃れようと、何度も身じろぎをする。そのたびに、額にひんやりとしたものが乗せられた。その心地よさに荒い呼吸が少し落ち着き、再び深い眠りに落ちていく。
そんなことを何回繰り返しただろうか。
次にはっきり目が覚めたとき、室内には常夜灯がともされており、真夜中らしいと察した。
喉の渇きを感じて、体を起こそうと寝返りを打つ。たったそれだけのことで節々が痛み、顔をしかめた。
完全に座ると、今度はめまいに襲われる。瞼を閉じて落ち着くのを待ち、再び目を開いた。
体感として、微熱程度に解熱しているだろうか。それでも体は重くて、本調子とは程遠い。
ふと人の気配を察して、視線を横に向けた。
もちろん、そこにいたのは和也さんだ。どうやら彼は、持ち込んだ机に突っ伏したまま眠ってしまったらしい。
机の上には開いたパソコンがあり、その脇に何枚かの書類が無造作に置かれている。さらに積まれた本は、仕事に関する資料だろうか。
目を凝らすと、時計は夜中の一時を示していた。
ぼんやりとだが、和也さんが甲斐甲斐しく私の世話を焼いてくれていたのは覚えている。
ずっと、私に付き添ってくれていたのだろう。それはすごくありがたいけれど、彼には仕事だってあるのにと心配になる。
「もう。和也さんまで体調を崩しちゃったら、どうするのよ」
無理をした自分のことは棚に上げて、こんなところで眠っている彼を小声で責める。
ふらつく体に力を込めて立ち上がろうとしたが、ぐらりと体が傾いてベッドに手を突いた。