迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「そうですよね、あたりまえのことを聞いてすみません」

「難しそう?」

 店長は他にもたくさん考えることが多いのに、いつまでも気を揉ませているのが申し訳ない。

「休み明けの明後日、返事をさせてもらってもいいですか」

 明日は定休日だ。

「わかった」

 店長は私を気遣ってか必要以上になにか言ったりしなかった。

 怪我をしたので今日のところは無理をせず早めに帰宅し、シャワーを浴びて患部を清潔にしてから新しい絆創膏を貼る。

 山科さんとの出来事でこれ以上潰れないようにと心を奮い立たせていたので、ここでようやく肩から力を抜くことができた。

 話がどこまで本当なのか自分で調べられないかと、インターネットでソウミヤホールディングスについて検索をかけてみた。あちこちに飛ぶなかで掲示板を見つけ、そこに次期社長は誰なのか憶測が飛び交っている書き込みがあり、ひとり息子がいるが、まったく関係のない仕事をしている情報が載っていた。

 ネット社会は怖い。そして、山科さんの話に現実味が帯びてきた。
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