迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
 橙吾さんは当番で話し合いができないので、明日の夜に時間を作ってもらって答えを出そう。

 一応、自分のなかでは千葉に行くという方向で意思は固まってきている。ただ不安定な精神状態では、物理的な距離だけでなく気持ちも離れてしまいそうなので、きちんと解決させてから店長に伝えたい。

 ざわつく心を静まらせようと夕飯の準備に取り掛かったところで、牛乳を切らしているのを思い出して絶望した。

 やらかした。昨日のポトフの残りをシチューにしようと、すでにルウを入れてしまった。

 なしでも食べられるけれど……。

「コンビニ行くかぁ」

 せっかくの食事だ。美味しく食べたい。

 湯冷めをしないように裏起毛のスエットを上下に着て、ストールを巻いて、さらにダウンジャケットのフードを被る。最後の仕上げに、お腹にホッカイロを貼って家を出た。
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