迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
 ちょうど咲いた桜が見頃を迎えたので、花見もできる動物園に誘った。

 それまでいいペースで返事がきていたのに、提案した途端にぱたりと連絡が途絶えたので、おそらく気乗りしなかったのだと思う。

 落ち着て話せる場と言われていたし、桃花の希望からは程遠かったはずだ。それでも二日後に了承のメッセージをくれたのは、きっと子どもたちを楽しませたい母親心から。

 聞きたいことがたくさんある。桃花は今、幸せなのだろうか。

 桃花のマンションへ到着し、軽自動車から俺のSUV車にチャイルドシートを移し替えて双子をのせた。

 帰りは歩き疲れて寝るからと、二人乗りベビーカーも積み込む。桃花はリュックの他にもたくさんのものを持参してかなりの大荷物だ。

 春らしい淡いブルーのデニムパンツに、ミントグリーンのブラウスという格好をしている。ブラウスには上品なデザインのフリルがついていて、桃花の優しい雰囲気に合っていて可愛い。

 桜子は桃花と似たデニムスカートにピンクのフリルブラウス。紅汰はグレーのロングTシャツと、ラインの入った黒のジャージパンツ。
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