迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「桃花、結婚しよう」

「……へっ?」

 心の底から驚いている顔を見据える。

 周りは親子で溢れかえっているし、耳を澄ますと母親の怒号も響いてくる。百人いたら百人が今じゃないと断言するだろうけれど、想いが溢れて心に留めておけなかった。

「ひとりで悩ませたくない。桃花を守らせてくれ」

「私はそんなに弱くないよ」

「知っている」

 声に重ね気味で返すと、桃花は眉間に皺を寄せた。

「だったら……」

 自分がどんな顔をしているのかわからないが、ためらった桃花の反応からするに、かなりの威圧感を与えているかもしれない。仕事中、よく佐橋に指摘される。
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