迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
 先に食べ終えた紅汰は、桜子が持参したシャボン玉で遊び始める。すでに手や服が液で汚れているが、着替えがあるし大丈夫と桜子は好きにやらせている。

 紅汰とは真逆で食事がゆっくりな桜子の口に料理を運びながら、桃花が咳払いをした。

「あのさ、さっきの話の続きになるんだけど、順番待ちについてはどう思う?」

 うしろから来たら逃げ出すという話についてか。

「感受性が強いのかもしれないな。人の目をじっと見るし、相手の感情を読み取るのがうまいんだろう。だからうしろから来た子にせかされたりすると、焦るんじゃないか。それが嫌でその場から離れるとか、そういうのかもしれない」

 桃花は口を半開きにして何故か呆気に取られている。

「ん?」と首を傾げると、桃花は両手を合わせて自身の口もとに寄せた。なんだか拝まれているみたいだ。

「すごい。ネットでいろいろ調べても、そんな解釈見つけられなかった。だから腑に落ちなかったけど、すとんってきた」

 今度は手をお腹に持っていき、花が咲くように笑った。

 これから先も一番近くでこの笑顔を見ていたい。どうしたって桃花が好きだ。
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