迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
 千葉店での勤務は四月いっぱいまでで、引っ越しが終わり次第本店での勤務を開始することで店長と話がついている。

 考えることが多くて寝つきが悪くなり、たぶんそれが体調不良の原因になっている。かといって橙吾さんに相談するのもなんか違うというか。

 夕方の十七時に仕事を終えて、店から直接保育園に車で向かう。双子を迎えてマンションに戻り、建物の隣にある平面駐車場に着く頃には三十分が経過している。

 今日の給食はお魚だったから、夜ご飯はお肉にしよう。お昼寝はいっぱいしたのかな。夜は早く寝てくれるだろうか。

「ママがご飯作っている間、ふたりで遊んでくれるかな?」

「いーよー」

「さーちゃ、おままもとしゅる」

 双子であっても、発語の遅い紅汰とお喋りな桜子ではかなりの差がある。

「おままごと好きだねぇ」

 保育園が変わると精神的に不安定になるだろうし、いつも頑張ってくれているから新しいおもちゃを買ってあげたいな。

 引っ越しが落ち着いても、もしかしたら馴染めなくて保育園に行きたくないと泣いてしまうかもしれない。考えても仕方のないことに不安を抱いて、最近は胃がきりきりと痛む。
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