迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
明日会う約束をしているとはいえ二十一時くらいには解放させたい。ここから東京まで車を運転して帰らなければいけないし。
うちにはソファがないので、リビングテーブルで向き合って座る。入れたばかりの温かい珈琲はまだ熱くて口がつけられない。
「また迷惑をかけてすまなかった」
「橙吾さんのせいじゃないから謝らないで。それより、どうして山科さんも橙吾さんもうちに来たの?」
橙吾さんは静かに珈琲を飲んで小さく息をつく。
「最近、ポワッタビジューの近くで奈緒を見かけたと、佐橋から聞いたんだ」
佐橋さん、久し振りに聞く名前だ。まだ橙吾さんと一緒に消防士を続けているのだと知って、会ったことがないのに嬉しくなる。
きっと元気なんだよね。怪我の多い仕事だし、よかった。
山科さんは初めて会った日に店を訪ねてきているので、そこには今さら驚いたりしない。
「また桃花に余計な話を吹き込むつもりかもしれないし、奈緒の実家まで行ったんだ。奈緒はずっと実家暮らしだから」
幼馴染とはいえ互いの実家に行ける関係性なのが、ふたりの長い付き合いを象徴していて心がもやもやする。
奈緒って呼び捨てだし。幼馴染だから普通なのだろけれど、ちょっと嫌だ。
うちにはソファがないので、リビングテーブルで向き合って座る。入れたばかりの温かい珈琲はまだ熱くて口がつけられない。
「また迷惑をかけてすまなかった」
「橙吾さんのせいじゃないから謝らないで。それより、どうして山科さんも橙吾さんもうちに来たの?」
橙吾さんは静かに珈琲を飲んで小さく息をつく。
「最近、ポワッタビジューの近くで奈緒を見かけたと、佐橋から聞いたんだ」
佐橋さん、久し振りに聞く名前だ。まだ橙吾さんと一緒に消防士を続けているのだと知って、会ったことがないのに嬉しくなる。
きっと元気なんだよね。怪我の多い仕事だし、よかった。
山科さんは初めて会った日に店を訪ねてきているので、そこには今さら驚いたりしない。
「また桃花に余計な話を吹き込むつもりかもしれないし、奈緒の実家まで行ったんだ。奈緒はずっと実家暮らしだから」
幼馴染とはいえ互いの実家に行ける関係性なのが、ふたりの長い付き合いを象徴していて心がもやもやする。
奈緒って呼び捨てだし。幼馴染だから普通なのだろけれど、ちょっと嫌だ。