迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「奈緒はいなかったけど、山科のおじさんの秘書で、奈緒の世話役も兼任している人が、こっそり教えてくれたんだ」
聞き馴染みのない単語に呆気に取られる。なんでもないことのように話している橙吾さんもまたそういう世界の人なのだと、初めて実感した。
「定期的に興信所に依頼して、俺について調べているらしい。だから桃花と再会して、何度か会っているのを知って、今度は桃花について調べたそうだ」
興信所って……。
そんな大層なのを簡単に使えてしまう山科さんが末恐ろしくなる。
「山科さん、橙吾さんのことが大好きなんだね」
先ほどは疑わしく思ったけれど、彼女の行き過ぎた行動の原動力となっているのは橙吾さんだもの。
「どうかな。奈緒はなんでも手に入れてきたから、思い通りにならない俺に執着しているだけのような気がする。あとはソウミヤホールディングスとの繋がりを重要視している。奈緒自身は腰掛け入社で働いていて、二十八歳という年齢に焦りもあるはずだから」
「山科さんのこと、いろいろわかっているんだね」
昔から気が合わなかったのかな。あんなに可愛い外見をしているし、一度も恋仲になっていないのだろうか。
「桃花、嫉妬してる?」
図星を突かれて、ぐっと詰まる。
聞き馴染みのない単語に呆気に取られる。なんでもないことのように話している橙吾さんもまたそういう世界の人なのだと、初めて実感した。
「定期的に興信所に依頼して、俺について調べているらしい。だから桃花と再会して、何度か会っているのを知って、今度は桃花について調べたそうだ」
興信所って……。
そんな大層なのを簡単に使えてしまう山科さんが末恐ろしくなる。
「山科さん、橙吾さんのことが大好きなんだね」
先ほどは疑わしく思ったけれど、彼女の行き過ぎた行動の原動力となっているのは橙吾さんだもの。
「どうかな。奈緒はなんでも手に入れてきたから、思い通りにならない俺に執着しているだけのような気がする。あとはソウミヤホールディングスとの繋がりを重要視している。奈緒自身は腰掛け入社で働いていて、二十八歳という年齢に焦りもあるはずだから」
「山科さんのこと、いろいろわかっているんだね」
昔から気が合わなかったのかな。あんなに可愛い外見をしているし、一度も恋仲になっていないのだろうか。
「桃花、嫉妬してる?」
図星を突かれて、ぐっと詰まる。