迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
マンションに戻ってすぐ姉が訪ねてきた。宗宮家に挨拶に行く旨を伝えていたのでずっと心配だったらしい。
私より活発で社交的だけれど、物事を深く考えすぎるところは私と似ている。
うまくいったことを報告すると、姉は安堵してソファに全体重を預けた。
「よかったぁ。ただの一般人じゃないもの。あのソウミヤホールディングスの社長さんだから、気が気でなかったよ」
だらりと気抜けした姉の前に、橙吾さんは珈琲を入れたマグカップを置く。
それを飲みながら、姉が時計に目を向けた。
「ねえ、ふたりでのんびりしたら?」
突然の提案にぽかんとする。
「桃花の車使っていい? うちに連れて行くよ。このあとお昼寝するだろうし、家にうちの子どももいるから一緒に遊べるし、ね、そうしよう」
思わず橙吾さんと顔を見合わせる。驚きはあるものの、橙吾さんの顔色に嫌そうな雰囲気はない。
姉に預かってもらうのはこれが初めてではないし、双子も問題なく過ごしてくれるはずだ。