迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「ひとりでは行きづらかったので助かります」

 なるほど。女性ひとりだとラーメン屋は躊躇するのか。

「お昼はなにを食べましたか? まさかラーメンじゃないですよね?」

「職場の人と鰻を食べた」

「……わりとがっつりな気がするけど、お腹空いてますか?」

 うかがうように上目遣いをされた。

 可愛らしいな。

「桃花さんが想像しているより、遥かに食べるよ」

「橙吾さん大きいですもんね」

「そうそう。体力のいる仕事だから余計に腹は空く」

 ずっとにこにことしている桃花さんは華奢で、俺ならたぶん片手で担ぎ上げられる。

「桃花さんはなにを食べた?」

「梅おにぎりです」

「それだけ?」

「はい。いつも朝と夜にいっぱい食べてます」

 もしかして、忙しくて休憩を取る時間がないのか。
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