迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「短い時間でも桃花さんの人柄を知るには十分だったよ。それは桃花さんが自分のことをいろいろ話してくれたからで、人あたりのよさや、気配り上手なところが、すごくいいなと思った」
まとっている雰囲気が少しだけ和らいだように感じるけれど、目を伏せた桃花さんは沈黙を続けている。
「桃花さんの笑った顔が好きなんだ。ひとりでも幸せになれる人だろうし、俺は必要ないのかもしれない。それでも君のそばで、その笑顔を守る権利をくれないか」
言い切って、小さく息をついた。これ以上言葉を重ねるのはしつこいだろう。
返事を待つ間、視線を外して周りの様子をうかがう。そばにある幹線道路では絶え間なく自動車が走っていてライトが時折眩しい。
先々週まで辺り一面を香りで染めていた金木犀は、いつの間にか役目を終えて静まり返っている。次は街路樹の紅葉が始まる。桃花さんは植物に興味はあるだろうか。
改めて考えると最近は思考の行き着く先がきまって桃花さんで、ずっと頭の中に存在していた。
まとっている雰囲気が少しだけ和らいだように感じるけれど、目を伏せた桃花さんは沈黙を続けている。
「桃花さんの笑った顔が好きなんだ。ひとりでも幸せになれる人だろうし、俺は必要ないのかもしれない。それでも君のそばで、その笑顔を守る権利をくれないか」
言い切って、小さく息をついた。これ以上言葉を重ねるのはしつこいだろう。
返事を待つ間、視線を外して周りの様子をうかがう。そばにある幹線道路では絶え間なく自動車が走っていてライトが時折眩しい。
先々週まで辺り一面を香りで染めていた金木犀は、いつの間にか役目を終えて静まり返っている。次は街路樹の紅葉が始まる。桃花さんは植物に興味はあるだろうか。
改めて考えると最近は思考の行き着く先がきまって桃花さんで、ずっと頭の中に存在していた。