迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
 唇の割れ目を舌先でなぞり、なかに入りたいという合図に応えて口を開く。口内に侵入してきた舌に歯茎を丁寧に舐められて、ぞくぞくとした感覚が身体の中心を駆け抜けた。

 膝崩れしていよいよ立っていられなくなると、腰をぐっと引き寄せた橙吾さんの腕力によってまた身体は浮き、壁に押し付けられた。

「んぅ」

 苦しくなって声が漏れる。隅々まで食べ尽くす獣のような獰猛さが感じられても、怖いどころかむしろ雄々しさに胸がときめいて拍動は強くなっていく。

 橙吾さん右手が首筋から鎖骨を通り、浴衣の合わせ目に移動する。お尻は左手で撫で上げられ、情欲の波に襲われて身体が震えた。

「とう、ご、さん」

 キスされたまま必死に名前を呼ぶと、唇を触れ合わせながら返される。

「どうした?」

「急に、なんで」

「好きな女性に誘われて、我慢する男はいない」

 橙吾さんに食事や布団の話をされてから、制御できなくなる行動を私は起こしていないはずだ。

 でも嬉しい。
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