迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「寒くない?」

 むしろ暑いくらいだ。こくりと頷くと、ほとんどはだけていた浴衣を全部脱がされた。橙吾さんも自身のものを脱ぎ捨てて、そのがっしりした肉体をあらわにする。

 息を吞むほど惚れ惚れする引き締まった身体だ。二十六年間生きてきて筋肉に興味を示したことは一度もなかったのに、初めて触りたいという衝動が襲う。

「つらかったら言って」

「うん。ありがとう」

 ここまでずっと気遣われて、どうしても感謝の気持ちを伝えたくなった。橙吾さんは僅かに目を開いたあと慈しむような眼差しを向けた。

 この笑顔が、本当に大好き。

 私の全部を受け入れてもらえるような、底知れぬ包容力が滲み出ている。

 すっかり過敏になっているなかに、ぐっと熱くて硬いものを押し込まれて目をぎゅうっと瞑った。

「痛くないか?」

「気持ちいい」

 私は受け止めているだけで動いていないのに、走ったあとのように呼吸が乱れる。
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