迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
十五分前に駅で待ち合わせをした際に自己紹介を済ませてから、橙吾さんは姉からの質問攻めに軽やかに答えていた。
四歳の息子がいる姉とご飯を食べに行くとなると、必然的に子どもが食べられるメニューが豊富にあるファミリーレストランになる。
今日は幼稚園に預けているので、心ゆくまで話せることも姉のテンションが高い要因になっているようだ。
コース料理が運ばれてきて、箸を進めながら会話は弾み、和やかな時間は過ぎていく。
そろそろ切り出そう。箸を置いて姿勢を正し、正面に座る橙吾さんを見据えた。
「あのね、話していない大事なことがひとつあるの」
橙吾さんは魚のお造りに伸ばしていた手を引っ込めて、同じように背筋を伸ばした。こちらを気遣う配慮が伝わり、こういうところが改めて好きだと思う。
「うちね、両親が事故で他界しているんだ」
目を大きく開いた橙吾さんは、「そうか」と静かに呟いた。
四歳の息子がいる姉とご飯を食べに行くとなると、必然的に子どもが食べられるメニューが豊富にあるファミリーレストランになる。
今日は幼稚園に預けているので、心ゆくまで話せることも姉のテンションが高い要因になっているようだ。
コース料理が運ばれてきて、箸を進めながら会話は弾み、和やかな時間は過ぎていく。
そろそろ切り出そう。箸を置いて姿勢を正し、正面に座る橙吾さんを見据えた。
「あのね、話していない大事なことがひとつあるの」
橙吾さんは魚のお造りに伸ばしていた手を引っ込めて、同じように背筋を伸ばした。こちらを気遣う配慮が伝わり、こういうところが改めて好きだと思う。
「うちね、両親が事故で他界しているんだ」
目を大きく開いた橙吾さんは、「そうか」と静かに呟いた。