迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
二十一時まで集中して作業をし、ようやく岐路についた。
四年前からひとり暮らしをしているマンションは1Kで、洋室は九畳ほどあり十分な広さがある。
ドアを開けると自動で点灯する蛍光灯はすでに点いており、同居猫である一歳のラグドール、雌のムウが「にゃあー」と寝起きの間延びした声で出迎えてくれた。
白と茶色の毛並みで、茶色の部分がチョコレートムースみたいな優しい色合いだったことからムースと名付けた。しかし一緒に生活していくうちに呼びやすいムウに変化していき、今ではこの呼び方にしか反応しない。
ずっと実家で暮らしていたので急にひとりになるのが寂しく、トリマーである姉の紹介でブリーダーから譲ってもらった。
あと、私がきちんと家に帰らなければムウの生活に支障があるので、無理な働き方をしなくなるだろうという理由も含まれている。
「ムウ、ただいま。ごはん食べた?」
時間になったら給餌器からキャットフードが自動で出てくるようになっているので、突発的な出来事で家に戻れなくてもそこは安心している。
部屋の明かりをつけてボウルを見ると、ほんの少ししか減っていない。
どうしたのだろう。
四年前からひとり暮らしをしているマンションは1Kで、洋室は九畳ほどあり十分な広さがある。
ドアを開けると自動で点灯する蛍光灯はすでに点いており、同居猫である一歳のラグドール、雌のムウが「にゃあー」と寝起きの間延びした声で出迎えてくれた。
白と茶色の毛並みで、茶色の部分がチョコレートムースみたいな優しい色合いだったことからムースと名付けた。しかし一緒に生活していくうちに呼びやすいムウに変化していき、今ではこの呼び方にしか反応しない。
ずっと実家で暮らしていたので急にひとりになるのが寂しく、トリマーである姉の紹介でブリーダーから譲ってもらった。
あと、私がきちんと家に帰らなければムウの生活に支障があるので、無理な働き方をしなくなるだろうという理由も含まれている。
「ムウ、ただいま。ごはん食べた?」
時間になったら給餌器からキャットフードが自動で出てくるようになっているので、突発的な出来事で家に戻れなくてもそこは安心している。
部屋の明かりをつけてボウルを見ると、ほんの少ししか減っていない。
どうしたのだろう。