幽霊姫は止まれない!
普段使いのものは気付かない人は気付かない。だからこそ、彼をからかう目的があるのであればゴテゴテとした大振りの、いかにも! という宝飾品であるべきだろう。
「えっ!」
私のその説明を聞いたオスキャルが小さく驚きの声をあげる。
やはり今日は無理にでも休ませるべきだったかしら。ずっと様子がおかしい。いや、ある意味いつも通りなので問題はないのかもしれないが。
「そ、それ、髪飾りなんですけどまさか欲しい、とか……?」
しどろもどろになりながらそう口にしたオスキャルをますます訝しみつつ、もう一度髪飾りへと視線を落とす。藍色の宝石の付いたその髪飾りは全体的にシンプルで、夜会などの華やかなパーティーには向かないが普段使いにするならばいいだろう。それにシンプルなデザインであれば応用も利く。その髪飾りに合わせて花なども髪に挿せばちょっとしたお茶会なんかでも使えるかもしれない。
「使いやすそうだし買ってもいいかもしれないわね」
「え、エヴァ様が俺の色の髪飾りを、普段使い用に、ですか!?」
「何よ、ダメなの?」
「全然ダメではありませんが!」
「そう……?」
「えっ!」
私のその説明を聞いたオスキャルが小さく驚きの声をあげる。
やはり今日は無理にでも休ませるべきだったかしら。ずっと様子がおかしい。いや、ある意味いつも通りなので問題はないのかもしれないが。
「そ、それ、髪飾りなんですけどまさか欲しい、とか……?」
しどろもどろになりながらそう口にしたオスキャルをますます訝しみつつ、もう一度髪飾りへと視線を落とす。藍色の宝石の付いたその髪飾りは全体的にシンプルで、夜会などの華やかなパーティーには向かないが普段使いにするならばいいだろう。それにシンプルなデザインであれば応用も利く。その髪飾りに合わせて花なども髪に挿せばちょっとしたお茶会なんかでも使えるかもしれない。
「使いやすそうだし買ってもいいかもしれないわね」
「え、エヴァ様が俺の色の髪飾りを、普段使い用に、ですか!?」
「何よ、ダメなの?」
「全然ダメではありませんが!」
「そう……?」