幽霊姫は止まれない!
(へぇ。まぁ公爵令息と一緒にいた時点で察していたけどやっぱり彼女も貴族なのね)
色がまんまミック公爵令息と同じことを考えると実の妹だろうか? だが彼に妹がいるとは聞いていない。ならば親戚だろうか。
様々な可能性を考慮しながら少しずつ会話を続ける。残念ながら私は隣国の貴族事情に詳しくない。ミック公爵家に関してはある程度調べてきてはいるが、名前を聞いても確信を得られないだろうと思いそんなばどろっこしい方法を取ったのだ。が。
「コーニング伯爵家で特別に仕入れている化粧品を使っているのよ」
「……コーニング、伯爵家?」
「あら。仕方ないから改めて名乗ってあげるわ。私はイェッタ。コーニング伯爵家のイェッタ・コーニングよ」
彼女が名乗ったその名前は。
(リンディ国……、我が国の貴族の名前じゃない!)
――自国貴族の名前だったのだ。
色がまんまミック公爵令息と同じことを考えると実の妹だろうか? だが彼に妹がいるとは聞いていない。ならば親戚だろうか。
様々な可能性を考慮しながら少しずつ会話を続ける。残念ながら私は隣国の貴族事情に詳しくない。ミック公爵家に関してはある程度調べてきてはいるが、名前を聞いても確信を得られないだろうと思いそんなばどろっこしい方法を取ったのだ。が。
「コーニング伯爵家で特別に仕入れている化粧品を使っているのよ」
「……コーニング、伯爵家?」
「あら。仕方ないから改めて名乗ってあげるわ。私はイェッタ。コーニング伯爵家のイェッタ・コーニングよ」
彼女が名乗ったその名前は。
(リンディ国……、我が国の貴族の名前じゃない!)
――自国貴族の名前だったのだ。