幽霊姫は止まれない!
「安心しなさい。オスキャルがどれだけ胸やお尻のサイズにこだわりを持っていても私は貴方を嫌いになったりしないから。ちょっとしか」
「やっぱりそういう夜の用途なのか!? 嫌だ、聞きたくない! というか少しは嫌いになるのか……いや、嫌いになるということは現在好かれて……?」

 混乱したかのようにブツブツと小さく何かを呟くオスキャルに苦笑してしまう。
 現在進行形でからかわれていることに気付いていない彼のこういうところが、年上なのに可愛く見えるのだ。

「ま、なんでも願いを叶えられるとは言っても秘薬はあくまでも薬だもの。何かを作ったり、人形に命を宿したりはできないだろうからオスキャルの恋人作りは叶わないかもしれないわね」
「すみません、今俺の心が砕け散ったんですけど、秘薬で治療は可能ですか」
「大変ね。メンタルを強めて貰いましょう」
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