幽霊姫は止まれない!
「アルゲイドの意見も一理あるな。確かに友好国ではあるが他国であることも間違いない。念には念を入れるべきかもしれん」
「近衛騎士を大量につけましょう」
「だ、だがそれだと流石に目立つが……」
「それが〝当然〟なら問題はありませんよ。留学ではなく騎士の合同訓練として行かせましょう。若手の近衛騎士を選べば、我が国の精鋭騎士たちだとはそうそう気付かれないでしょうから」
「なるほど、その手もあるな」
私の提案に納得してくれたのか、父が大きく頷いたことに安堵する。
近衛騎士の選定は私が責任もって担当することを告げ、父との話はひとまず終了した。
「近衛騎士か……」
そう呟きながら、所属騎士の一覧表を眺める。
合同訓練を提案したのはもちろんエヴァを守る護衛を増やすためであるが、もちろんそれだけではない。オスキャルの魔の手からも守るためである。
(そもそもエヴァにべったり引っ付きすぎなんだ)
「近衛騎士を大量につけましょう」
「だ、だがそれだと流石に目立つが……」
「それが〝当然〟なら問題はありませんよ。留学ではなく騎士の合同訓練として行かせましょう。若手の近衛騎士を選べば、我が国の精鋭騎士たちだとはそうそう気付かれないでしょうから」
「なるほど、その手もあるな」
私の提案に納得してくれたのか、父が大きく頷いたことに安堵する。
近衛騎士の選定は私が責任もって担当することを告げ、父との話はひとまず終了した。
「近衛騎士か……」
そう呟きながら、所属騎士の一覧表を眺める。
合同訓練を提案したのはもちろんエヴァを守る護衛を増やすためであるが、もちろんそれだけではない。オスキャルの魔の手からも守るためである。
(そもそもエヴァにべったり引っ付きすぎなんだ)