幽霊姫は止まれない!
そのことに焦った私だったが、ハッとあることに気付く。そうだ。さっきオスキャルが座らず私の護衛のように背後に立ったことで彼女たちは今違和感を持っているはず。
(でもその違和感ごと払拭する起死回生の一言が閃いたわ!)
私は意気揚々と得意気に立ち上がり、そしてオスキャルの頭を抱き寄せた。
「さっきオスキャルが椅子に座らなかったのも、普段は私が彼の上に乗っているからよ!」
「ごふっ」
私の宣言を聞いてなぜかオスキャルが吹き出した。確かに彼はマナーが得意ではないらしい。
「の、乗ってるって貴女……」
「そうなの。いつも乗ってるの。時には向かい合って彼の上に座り、時には彼に背中を預けるように深く座るわ!」
(人間椅子ってやつね)
実際はもちろんそんなことしたことはないが、騎士たちも腕立て伏せの訓練で負荷をかけるため背中に人を乗せることがある。
空気椅子、なんてその場でできる簡単な訓練もあるし、もっと負荷をかけるように膝に誰かを座らせて訓練したっていいだろう。
ひとりくらいはやっているんじゃないだろうか。知らんけど。
(でもその違和感ごと払拭する起死回生の一言が閃いたわ!)
私は意気揚々と得意気に立ち上がり、そしてオスキャルの頭を抱き寄せた。
「さっきオスキャルが椅子に座らなかったのも、普段は私が彼の上に乗っているからよ!」
「ごふっ」
私の宣言を聞いてなぜかオスキャルが吹き出した。確かに彼はマナーが得意ではないらしい。
「の、乗ってるって貴女……」
「そうなの。いつも乗ってるの。時には向かい合って彼の上に座り、時には彼に背中を預けるように深く座るわ!」
(人間椅子ってやつね)
実際はもちろんそんなことしたことはないが、騎士たちも腕立て伏せの訓練で負荷をかけるため背中に人を乗せることがある。
空気椅子、なんてその場でできる簡単な訓練もあるし、もっと負荷をかけるように膝に誰かを座らせて訓練したっていいだろう。
ひとりくらいはやっているんじゃないだろうか。知らんけど。